お月様までの旅

みんなと帰ってきたら月明かりがきれいな曇り空やって、







おうちで一人一人お話しては月の光が当たる窓際に座ってもらって、







そしたら雲が天の川みたいに筋になって月の真横をとおってて、







綺麗で涙がとまらなかった。







お部屋でロウソクとお線香たてて、お線香消えるまで見送りして、







それから外出たら雲の筋が全部消えてお月様がすごくきれいに見えたよ







すごく高い位置にいったお月様がその時に限って、三羽のうさぎに見えて、

端におっきなうさちゃん、

まんなかにちいさなうさちゃん、

そのよこにちょっとこぶりなうさちゃん。







みんなちゃんとお月様にたどり着けたってたいちゃがいうてくれた







それからちょっとして空みたらまた曇り空に戻ってた





本当は30日が満月なんだけど、30日は曇って綺麗にお月様が見えなかった。



綺麗な日を選んだのかな？







霊園のお姉さんが言ってくれた。

連続で続くより、悲しい事を一度にってママを思ってくれたんじゃないかな、って。

たいちゃが偶然休みの前日を選んだのも、ママが一人で運転して一時間半の道のりを行くのが心配でわざと考えてくれたのかも、って。





なんていい子たち。













大好きなあたしのこどもたち。









またあたしの所に還ってきてね。

木曜日ママは夜からどうしても抜けれない仕事があったのに、

偶然に、急に、お休みになったんだ。





ふたばはヒーターから離れなかったのに、

ケージのど真ん中で、ヒーターなんか蹴飛ばして、大の字に眠っていた

寒くなかったよ、楽しかったよ、沢山遊んだよ

って言ってくれてた気がして。







わらびつはあたしがそんなふたばを抱いて寝ていたから言い出せなかったのかな。

孫のふたばをほんとに可愛がってくれて、

孫のためならと、我慢しちゃったのかな…

でも最期、ちゃんとママに顔を見せてくれたね。

ママのあげた砂糖水を三口も飲んでくれて、

満足げにおおあくびみたいに口を開けて、

うさは最期の時に閉じることのできないはずの目をつぶって、

おやすみ、ってママの手の中で眠ってくれたね。





きびはkira様が大好きで、kira様もきびが大好きで、

でも木曜日、

kira様は出張でどうやっても帰ってこれない状態だった。

だから最期の姿をkira様は見れてない。

でもそれはきびがkira様を思って、悲しませないよう、その日を選んだのかも。



ママに最期の時を見せなかったのも、ママが悲しむのを見たくなかったからじゃないのかな…。

本当は誰より甘えたさんなのに、みんなのお姉ちゃんだからって我慢してたのかもしれないね。

みんなと相談して日を決めたのもきびちょかもしれないね







夜あいみーが来てくれて、この時じゃないと足がないから来れなかった、って











ねぇ誰が決めたの？





偶然があまりに重なり合ってるよ？

ママの勘違い？





たいちゃは奇跡といってくれた







そんなすごいことできるなんて、









すごいこどもたち



















幸せ沢山ありがとう